ホームページの必要性

ホームページ制作

この記事は「ホームページを作るべきか迷っている人向け」の内容です。

予算に余裕があれば、それほど迷うことなく導入できるかもしれませんが、初めてだとホームページに費用をかけるべきか悩みますよね。

「SNSやブログがあるからホームページはいらない」という意見もありますが、実際はターゲットや業態で必要度合いも変わってきます。

今回は制作と経営の観点から、ホームページの必要性について見ていきましょう。

ホームページの役割

皆さんは「ホームページ」と聞くと、どのようなイメージが思い浮かびますか?

ホームページをイメージする男性

  • 会社やお店を宣伝するもの
  • ビジネスの信頼性に繋がる
  • 制作時にかかる費用が高い
  • 運用には専門の知識が必要

このように様々なイメージがある一方で、導入を検討する際に「何を基準に決めたらいいか分からない」といった声が多いのも事実です。

制作コストや集客面に目がいきがちですが、まずはご自身のビジネスにどう結びつくかを考える必要があります。

信頼性やブランディングをどのように高めていきたいのか、情報を伝える手段として他のツールとは何が違うのかなど、様々な角度から検討することが大切です。

実際にホームページ制作のメリット・デメリットとして、それぞれ以下の3つを挙げました。

ホームページ制作のメリット

レイアウトの自由度が高い

SNSやブログなどは、「文章を書く」「写真をアップロードする」といったように、初心者でも簡単に編集できるのが大きなメリットです。

しかし、大半のサービスではレイアウトを変えられないため、見た目で他との差別化をはかることができません。

HTMLやCSSの知識が必要ですが、ホームページはレイアウトを自由に変えられるため、打ち出したいイメージを反映しやすくなります。

競合の情報に流されにくい

X(旧Twitter)やinstagramの場合、使用するキーワードやハッシュタグによっては、たった数秒で他の投稿に流されてしまいます。

広告媒体にしても掲載当初は話題性で見てもらえますが、基本的に上位プランを継続しない限り、多く見られる位置には居続けられません。

ホームページは検索エンジンに反映されるまで時間がかかりますが、過去の記事もブラッシュアップすることで上位表示を狙えるため、時間をかけてページを育てることができるのです。

検索ユーザーの流入がある

ホームページを制作する最大のメリットはこれといっても過言ではありません。

検索からの流入は何となく目に留まった場合と異なり、「困っている」「詳細を知りたい」といった目的がはっきりしているため、商品の購入や来店につながりやすくなります。

SNSや口コミ経由で知った人が会社名や店舗名で検索する場合もあるので、ホームページがあると一定の安心感を与えることが可能です。

ホームページ制作のデメリット

運用する際のハードルが高い

ホームページは制作したら終わりではなく、集客や問い合わせといった本来の目的を達成しなければなりません。

分析に基づくサイト内部の見直しや継続的なページの更新が不可欠ですが、専門的なWebマーケティングの知識が必要になるため、多くの人が制作会社に丸投げしてしまいがちです。

なるべく費用をかけずにご自身で運用するか、費用をかけて第三者に依頼するか、人によって大きく判断が分かれるところでもあります。

上位表示までに時間がかかる

GoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示を狙うには、質の高いコンテンツを作ることはもちろん、クローラーと呼ばれる巡回ロボットから認識されやすいサイト構造にする必要があります。

俗に言うSEO対策ですが、即効性や裏技があるわけではないため、仕組みを理解した上でコツコツと取り組まなければなりません。

定期的に行われるコアアップデート時の見直しを含め、専門業者に依頼するとキーワードごとに月数万〜数十万のコストがかかります。

依頼すると更新費用がかかる

ホームページ制作会社では、納品後に「写真や文章を変更してほしい」「ページを追加してほしい」といった要望がある場合、ほとんどのケースで有料対応となります。

毎回頼むのが面倒だったり、意図が伝わらなかったりすると放置になるので、制作時と同様に納品後のコミュニケーションも大切です。

後でトラブルにならないためにも、契約時に対応の範囲をきちんと確認しておきましょう。

ホームページが必要な場合

話題性のある商品やサービスを提供している場合、ホームページを持っていないのはもったいないかもしれません。

検索エンジンにおいて「地域名+サービスや商品」で表示された場合、SNSや広告媒体に比べて先行優位性を保ちやすく、ホームページがないと機会損失のおそれがあるからです。

一方でホームページを見てもらえれば、求めている人に必要な情報を伝えられるため、店舗集客や商品購入の可能性が高まります。

特に取り扱いが限られたサービスは地域における上位表示がしやすく、需要があれば検索ユーザーを独占できる場合もあるでしょう。

また、チラシや名刺にホームページのQRコードを載せるなど、紙媒体からダイレクトに誘導する方法も効果的です。

効果が見込まれにくい場合

以下のケースに当てはまる場合は、ホームページ制作の優先度があまり高くありません。

  1. ホットペッパーに掲載中の美容室
  2. 有料広告サイトに掲載中の飲食店
  3. 視覚的に判断されやすいサービス

これらに共通するのは、店舗数や競合が多く、知名度の高い広告媒体があるという点です。

美容室はホットペッパービューティーからお店を探すという人が多く、飲食店も食べログやぐるなびなどのポータルサイトからお店を選べるため、SEO対策で集客効果を実感するのは難しいでしょう。

広告の仕組みついては『ポータルサイトをやめられない理由』で解説しているので、興味のある方はそちらもご覧ください。

また、ヘアスタイルや料理など、有形のサービスは視覚的に判断されやすいため、SNSや動画コンテンツに力を入れた方が費用対効果を見込める場合もあります。

ただし、信頼性やブランディングを高める目的であれば、他店と差別化できるホームページは必要です。

最後はホームページを見る

ここまでホームページのメリット・デメリットをはじめ、いくつかのケースを解説してきましたが、結論はこうなります。

情報の受け皿としてホームページは必要

なぜなら、きっかけはSNSや広告であっても、詳細や雰囲気を知りたくてホームページを検索する人がいるからです。

その際に何も出てこないと選択肢から外れてしまい、より情報の充実した競合他社が選ばれてしまう可能性があります。

ホームページは広告のような即効性はありませんが、「興味のある人が最終的にたどり着く情報」と捉えてみると、長期的な必要性が伝わるかもしれません。

もちろん、ページをただ作ればいい訳ではなく、事業の特徴や強みが反映されたものかどうかも重要ですね!

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